カビ |
カビは、一定の湿度と温度によってタンパク質やデンプン等を養分として繁殖します。特に、クリーニング後にポリ袋などに入れたまま保管したり、通気性の悪いクローゼットで保管していると、湿気が停滞する状態になり、梅雨時期など結露することがあります。そしてカビの繁殖を促すことになります。色々な色のカビがあり、一見すると黄色や青のシミのように見える場合があります。染料を分解し変色させるカビもあります。大切な衣類は定期的な虫干などの風乾をしましょう。 |
|
|
ポリウレタン樹脂コーティング |
ポリウレタン樹脂は、生地の表面に塗られ(コーティング)合成皮革製品として主に使われています。ポリウレタン樹脂は、紫外線や水分によって分解(加水分解)するという性質があり、保管や手入れの状態にもよりますが、3年から5年で剥がれたりボロボロになったりします。
クリーニング以前に、剥がれたりボロボロになっていなくても、既に経時劣化している場合、クリーニング作業工程によって、剥がれ落ちてしまうこともあります。襟周りやヒジなどの関節部分をよく見ましょう。水泡のような泡状のふくれがあれば剥離が始まっている証拠です。 |
クリーニングから返ったら必ずポリ袋から取り出して保管してください |
クリーニングから返ったら、ポリ袋から出し、風通しのよい所に30分ほど掛けてから収納すると、湿気も十分に抜けて、より良い状態で、来シーズンを迎えることができます。
ポリ袋は、運搬やお持ち帰りのためのものです。仕上がった大切なお召し物が、汚れてしまうのを防ぎます。お持ち帰りになったら、ポリ袋から出し、適切な保管方法で収納するようにしてください。
ポリ袋のまま保管してしまいますと、衣服に含まれていた湿気が、発散されず、閉じ込められた状態になります。すると、密閉された湿気は、袋の中の比較的温度の低い部分に集まってしまいます。条件によっては、結露してしまうこともあり、カビやガス変色などの原因になってしまいます。 |
|