クリーニング店の上手な利用法
ポケットの中を点検しましょう
 まずはポケットの中をチェック。大切なものが入っていたら大変です。よくカウンターチェックの際にボールペンや名刺などが見つかります。ハンカチやティッシュ等の紙類も忘れがちなので、必ず取り出しておきましょう。

シミは早めに印を付けて!
 シミや汚れは早ければ早いほど衣類を傷めずに落とすことが出来ます。何のシミなのか、いつ付いたのか、応急処置をした場合はどのような処置を施したのかを必ずカウンターで伝えることも大切です。
※シミが付いたときは出来るだけ早くクリーニング店に持ち込むようにしましょう。

気になることがあれば
 着用した服のことを一番理解しているのはお客様です。どんな小さなことでも気になることがあればクリーニング店に伝えましょう。
大切に保管
 『預り証』や『引換券』はお引き取りの際に必ずお持ち下さい。

スーツなどの揃い物は、一緒に出す!
 スーツやツーピースなどの揃い物は、一緒に出しましょう。「ジャケットだけが汚れたので今回はジャケットだけ…」と別々に出すと微妙に色合いが変わってきます。

ボタンや装飾品に気を付けて!
 取れかけているボタンは付け直すか、取り外してからクリーニングへ出しましょう。

初めてクリーニングする場合
 初めてクリーニングするものは、製品や素材によっては色・寸法・風合いが多少変わることがありますので、初めて洗うということを伝えましょう。
 
衣類のトラブル
虫食い
 害虫が噛み荒らした繊維屑を洗うことによって落とすということから、目立たなかった穴も、クリーニング後、目立ちやすくなってしまいます。素材が毛や絹などの蛋白質繊維であること。食べられてしまうことから、繊維が消失していること。被害が芯地にまで及んでいないこと。繊維の消失が不規則に発生していること(鋏などで切り取った場合は繊維の切断面が規則的に並ぶ)電子顕微鏡で観察すると、噛み切ったスプーン状の歯型が見られる。などの特徴があります。
羊毛、カシミヤ、モヘヤ、アンゴラ、絹、皮革製品などの動物性蛋白質繊維は、繊維自体が養分となるため、汚れがついているいないにかかわらず、室温15℃以上で通気性が悪く湿度の高い状態で保管していると、害虫が好んで食べることになります。
衣類に付く害虫は、カツオブシムシ類の幼虫(写真左)、イガ(衣蛾)の幼虫(写真右)などですが、まれにゴキブリも虫害を起こします。

カビ
 カビは、一定の湿度と温度によってタンパク質やデンプン等を養分として繁殖します。特に、クリーニング後にポリ袋などに入れたまま保管したり、通気性の悪いクローゼットで保管していると、湿気が停滞する状態になり、梅雨時期など結露することがあります。そしてカビの繁殖を促すことになります。色々な色のカビがあり、一見すると黄色や青のシミのように見える場合があります。染料を分解し変色させるカビもあります。大切な衣類は定期的な虫干などの風乾をしましょう。
ポリウレタン樹脂コーティング
 ポリウレタン樹脂は、生地の表面に塗られ(コーティング)合成皮革製品として主に使われています。ポリウレタン樹脂は、紫外線や水分によって分解(加水分解)するという性質があり、保管や手入れの状態にもよりますが、3年から5年で剥がれたりボロボロになったりします。
クリーニング以前に、剥がれたりボロボロになっていなくても、既に経時劣化している場合、クリーニング作業工程によって、剥がれ落ちてしまうこともあります。襟周りやヒジなどの関節部分をよく見ましょう。水泡のような泡状のふくれがあれば剥離が始まっている証拠です。

クリーニングから返ったら必ずポリ袋から取り出して保管してください
 クリーニングから返ったら、ポリ袋から出し、風通しのよい所に30分ほど掛けてから収納すると、湿気も十分に抜けて、より良い状態で、来シーズンを迎えることができます。
ポリ袋は、運搬やお持ち帰りのためのものです。仕上がった大切なお召し物が、汚れてしまうのを防ぎます。お持ち帰りになったら、ポリ袋から出し、適切な保管方法で収納するようにしてください。
ポリ袋のまま保管してしまいますと、衣服に含まれていた湿気が、発散されず、閉じ込められた状態になります。すると、密閉された湿気は、袋の中の比較的温度の低い部分に集まってしまいます。条件によっては、結露してしまうこともあり、カビやガス変色などの原因になってしまいます。